【12月1日 AFP】南米ベネズエラ・マラカイ(Maracay)のラスデリシアス(Las Delicias)動物園で今週、同国では初めてとなるホワイトライオンの赤ちゃんが3頭生まれた。ホワイトライオンは野生では約10頭しか生息していない。

 赤ちゃんは雄が2頭、雌が1頭。繁殖プログラムのために昨年5月にチェコの動物園から来たカマタグアとセバスチャンの間に生まれた。

 園長によると、生存率を上げるため、3頭はすでに母親と引き離されており、人間の手によって育てられる。飼育下の雌ライオンは子どもを殺すことが多いことで知られる。

 ホワイトライオンの保護団体によると、ホワイトライオンはアルビノ(先天性色素欠乏症)ではなく南アフリカの特定の地域に生息する白変種。

 同団体によると、ホワイトライオンは各国で数百頭が飼育されているが、南アフリカにいる野生の個体数は13頭以下だという。

 ベネズエラのホワイトライオンの数は、今回生まれた3頭を含めて6頭となった。

 映像は11月29日撮影。(c)AFP