【11月30日 CNS】中国のEC各社が安売り商戦を繰り広げる11月11日の「双11(ダブル11)」も今年で15年目となり、感謝祭の翌日の金曜日(今年は11月24日)のECセール「ブラックフライデー」と肩を並べるまでに定着した。

 ダブル11が始まった2009年以前の11月11日は、シングルを意味する「1」が並ぶことから、中国の若者の間で冗談めかして「独身の日」と呼ばれていた。

 今年はコロナ禍が落ち着いて初のダブル11となったため、消費者の動きも活発だったとみられている。EC各社はダブル11期間全体の流通取引総額(GMV)を公表していないが、京東(JD.com)は、60ブランドの取扱高では10億元(約206億円)を上回り、2万近くのブランドで、期間中の取扱高が前年比で3倍以上に達したと一部を明かしている。

 ダブル11の売れ筋カテゴリーを見ると、中国の消費者動向の新たなトレンドを理解することができる。今年の売れ筋カテゴリーのトップ5は、スマートフォン、大型家電、パソコン、生活家電、家具だった。

 ダブル11は近年、中国だけでなく世界各地でブラックフライデーと同様に消費者をひきつけている。

 米ビジネスインサイダーによると、米国の消費者は2018年の段階で、ダブル11の期間中に「淘宝(タオバオ、Taobao)」と「天猫(Tmall)」に18億ドル(現在のレートで約2647億円)を費やした。これは2017年のダブル11期間中に比べて29.1パーセント増となっている。

 また、新興の中国EC大手である希音(シーイン、SHEIN)とTemuも、各国でダブル11とブラックフライデーに参加している。(c)CNS/JCM/AFPBB News