【11月30日 AFP】サッカーAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2023-24)は29日、グループステージ第5節の試合が行われ、グループJの昨季王者・浦和レッドダイヤモンズ(Urawa Red Diamonds)は、ホセ・カンテ(Jose Kante)が90分に決勝点を挙げて2-1で武漢三鎮(Wuhan Three Towns FC、中国)を下し、決勝トーナメント進出に向けて望みをつないだ。

 すでに浦項スティーラース(Pohang Steelers、韓国)が組首位突破を果たしているため、浦和が16強入りするためには東地区5グループ各2位チームの中で上位3チームに入らなければならない状況となっていた。

 その中で浦和は37分、アレクサンダー・ショルツ(Alexander Scholz)がPKから先制点を挙げたが、45分前後に2選手をけがで失った。特に髙橋利樹(Toshiki Takahashi)は頭部を負傷して担架で運ばれたものの、病院への搬送後に意識を取り戻している。

 68分にこちらも勝ち上がりに向けて勝利が必要な武漢のダビドソン(Davidson da Luz Pereira)に同点ゴールを奪われ、浦和はこのままでは敗退という状況になったが、試合終了間際に、先日今季限りでの現役引退を表明したカンテが、ルーズボールをペナルティーエリア手前から蹴り込んで決勝点を挙げた。

 カンテは、引退前最後の本拠地・埼玉スタジアム2002(Saitama Stadium 2002)での試合を「素晴らしい形」で終えられたとし、「ゴールにも、勝ち点3にも、とても興奮している。勝利は自分たちにとってとても大事だった」と話した。

 浦和は決勝トーナメント進出に向けて生き残ったものの、最終節は必ず勝利した上で他のグループの結果を待つことになる。

 一方、グループHのヴァンフォーレ甲府(Ventforet Kofu)は3-3でメルボルン・シティ(Melbourne City、オーストラリア)と引き分け、ともに勝ち点を8に伸ばした。同組のもう1試合では浙江FC(Zhejiang FC、中国)が3-2でブリーラム・ユナイテッド(Buriram United、タイ)を下し、両チームが勝ち点6で並んでいる。(c)AFP