【11月29日 AFP】ウクライナ国防省情報総局は28日、キリロ・ブダノフ(Kyrylo Budanov)局長の妻の毒殺をロシアが試みた可能性があるとの見方を示した。

 ウクライナのニュースサイト「バベル」は同日、ブダノフ氏の妻で、ビタリ・クリチコ(Vitali Klitschko)キーウ市長の顧問を務めるマリアナ・ブダノワ(Marianna Budanova)氏が、健康状態の悪化を受け入院したと報道。関係筋の話として、「殺人未遂」事件として捜査が開始されたと伝えていた。

 この件について情報総局の報道官はAFPに対し、捜査当局はロシアが関与した毒殺未遂の可能性が濃厚とみていると説明。「局長には直接手が出せないため、妻が標的となった」と述べた。水銀とヒ素が使われたとしている。

 報道官によると、情報総局の複数の職員からも重金属が検出された。(c)AFP