【11月29日 Xinhua News】中国の人的資源サービス機関(事業所)は2022年に6万3千、営業収入(売上高)は2兆5千億元(1元=約21円)に上り、2019年に比べそれぞれ59・1%、27・6%伸び、10年前のそれぞれ3・2倍、5・4倍になっている。21日に開かれた第2回全国人的資源サービス業(人材サービス業)発展大会の記者会見で明らかになった。

 中国の求人サービス大手「智聯招聘」の李強(Li Qiang)執行副総裁(副社長)は、現在われわれのプラットフォームには3億2100万を超える働き手ユーザーと1176万社を超える企業が集まり、近年会社の業績はずっと安定的に伸びていると述べた。

 国内市場の需要が高まり続けるだけでなく、海外市場も業界の新たな成長ポイントになりつつある。人的資源サービス分野の国際競争の新たな優位の形成を急ぐため、2022年に商務部と人的資源・社会保障部などの部門が12の第1次国家人的資源サービス輸出基地を認定して、企業の海外展開と国境を越えた人材移動に一段と助力している。

 2022末時点で、全国に約5万の常設募集場所と2万1千の人的資源サービスウェブサイトがあることが記者会見での取材で分かった。2022年に、業界全体で計27万回の各種募集会を開催し、延べ3億1千万人にサービスして、勤労者がそれぞれの所を得てそれぞれ能力を発揮するために重要な役割を果たしたという。

 インターネット募集が急速に発展し、ライブ職場紹介、レジュームスクリーニング(履歴書審査)、インテリジェントマッチング、遠隔(リモート)面接試験などの新業態が興りつつある。2022年に全国で9億件余りの求職、求人情報が発表され、就業マッチングの主要な方式となった。

 勤労者の資質や就業能力の向上を促進する面でも、人的資源サービス業界は積極的に注力している。

「われわれの傘下にある中智智領科技は、人的資源サービスを中核本業とする中央企業として、もっぱら職業教育分野における産業・教育融合と入社指導に力を注ぎ、幾つかの産業学院、専門実訓室(Training Room)、実践センターなどを建設した。特に100近い大学と提携して、卒業生のためにキャリアプランニング指導や入社前研修を行って良好な効果を収めている」、大会のために忙しい中国国際技術智力合作集団(中智集団)企業管理部の王暁輝(Wang Xiaohui)部長はこう述べた。

 2022年には業界全体で延べ6701万人の評価テストサービスを行い、延べ3512万人を訓練し、勤労者の知識技能と人的資本レベルの向上を効果的に支援し、就業の構造的矛盾の緩和を後押しした。

 9億近い労働力、1億8千万余の事業主体など、中国の超大規模市場の優位と豊富な人的資源の付与は、人的資源サービス業の発展のための広々とした空間を提供している。

「人的資源サービス業の革新的発展行動計画(2023~25年)の実施に関する通知」によると、2025年には、中国の人的資源サービス業界で50社前後のリーディングカンパニーと100社前後の「専精特新(専門化・精密化・特色化・斬新化)」企業が育成・形成される。(c)Xinhua News/AFPBB News