Xは「世界の汚水だめ」 パリ市長、利用中止へ
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【11月28日 AFP】フランスの首都パリのアンヌ・イダルゴ(Anne Hidalgo)市長(64)は27日、X(旧ツイッター〈Twitter〉)について、「世界の汚水だめ」と化し民主主義を阻害しているとして、利用を中止する意向を明らかにした。
2009年から同サービスを活用してきたイダルゴ氏は仏紙ルモンド(Le Monde)への寄稿で、「Xを去る決心をした」と表明。
イダルゴ氏は、Xが「近年、民主主義に対する大量破壊兵器になっている」と断じ、「誤情報」を広め「反ユダヤ主義と人種差別」を助長していると主張した。
さらに、「悪用例は後を絶たない」「このメディアは世界の巨大な汚水だめと化した」と非難した。
市長の事務所によると、パリ市のアカウントは今後も運用を継続する。
イダルゴ氏はこれまでしばしば、Xを含むソーシャルメディアで個人攻撃や市政運営への批判を受けてきた。
10月には、事前発表なく太平洋の特別自治体ニューカレドニア(New Caledonia)および仏領ポリネシア(French Polynesia)を訪問。公務終了後も個人的な休暇として2週間滞在したことが発覚し、厳しい批判にさらされた。(c)AFP