【12月2日 CGTN Japanese】2008年に中国で発生した四川大地震の「ほほ笑みの少女」、高瑩さんがこのほど、山東省の男性と結婚したことがSNSでトレンド入りしました。結婚式には、15年前に高さんを救出した隊員や医療関係者らから祝福のビデオメッセージが届きました。当時、広州南方医院の四川大地震負傷者病棟の受付責任者だった于紅蕾さんもわざわざ結婚式に参列しました。

 高さんは四川大地震で20時間余りにわたってがれきの下敷きになり、国家地震災害緊急救援隊に救出されました。痛みに耐えながらカメラのレンズに向かって口角を上げてほほ笑む写真が話題となり、「ほほ笑みの少女」とも呼ばれました。両足切断を余儀なくされても、前向きに生きることを決め、義足で四川・チベット道路の徒歩に挑戦し、絵画やゲームビジュアルの創作に夢中になっています。趣味を通じて夫となる男性と知り合いました。

 救助隊員らはビデオメッセージで、「四川大地震でのあなたのほほ笑みが被災地の人々に生きる希望を与えた。ご結婚おめでとう、と心から祝福したい」と述べました。

 SNS上では「ほほ笑みの少女」の結婚について、「山東へようこそ」「ご結婚おめでとう」などのコメントが寄せられました。

 高さんと治療に当たった于さんはこの15年間、強い絆で結ばれ、高さんは于さんを「お母さん」と呼んでいます。于さんは高さんを治療した当時の様子を振り返り、「両足とも切断されてしまった。女の子にとって、相当つらい思いをしたと思う」と胸の痛みを隠しきれない様子でした。于さんにとって、高さんとの関係は、医師と患者というものにとどまらず、「尊敬し合う」もので、「明るく前向きな彼女の情熱はいつも私を感化させる」と話していました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News