【11月26日 AFP】男子テニスの国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2023)にセルビア代表として出場したノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)が、準々決勝の英国戦直前にドーピング検査を求められたことに怒りを見せた。

 セルビアは23日の準々決勝で英国に2勝0敗で勝利したが、ジョコビッチが検体の提出を求められたのは試合後ではなく試合前だったという。検査から90分後、ジョコビッチは6-4、6-4のストレートでキャメロン・ノーリー(Cameron Norrie)を下した。

 ジョコビッチは「そうした判断が下せたのが信じられなかった。20年以上のキャリアで、試合の1時間半前にドーピングコントロールを受けなくてはならなかったのは初めてだ」と怒り、「自分には決まったルーチンがある。それを尿や血を採られるとか、そのタイミングで尿が出るかとかいったことで邪魔されたくないんだ」と話した。

 一方でテニスの不正監視団体ITIAは、チーム戦形式の大会では試合前に検査対象に選ばれることもあり、通常通りの手順だったと説明し、ジョコビッチが特別扱いされたわけではないと強調した。

 25日の準決勝では、ジョコビッチはイタリアのヤニック・シナー(Jannik Sinner)にシングルスとダブルスの両方で敗戦。チームも1勝2敗で敗れて決勝進出を逃した。(c)AFP