【11月25日 AFP】2020年に米ミネソタ州で黒人男性ジョージ・フロイド(George Floyd)さんを死亡させた白人の元警察官、デレク・ショービン(Derek Chauvin)受刑者が24日、刑務所で刺された。米紙ニューヨーク・タイムズが匿名筋の話として報じた。この事件をきっかけに大規模な人種差別抗議運動が起きた。

 ショービン受刑者は、フロイドさんが「息ができない」と繰り返し訴えたにもかかわらず、9分以上にわたって首を膝で圧迫して死に至らしめ、2021年に禁錮22年6月を言い渡された。上訴していたが、今月棄却された。

 連邦刑務所局はAFPの取材に対し、暴行があったことを認め、「(アリゾナ州)トゥーソン(Tucson)の連邦矯正施設で受刑者1人が暴行を受けた」「対応した職員が救命措置を開始した」と説明。治療と検査のために同受刑者を地元の病院に搬送したとした。負傷者の名前には言及しなかった。(c)AFP