「4日間休戦」開始、自宅目指すガザ住民
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【11月24日 AFP】イスラエルとイスラム組織ハマス(Hamas)の4日間の休戦が始まった24日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)では何万人もの避難者が自宅を目指した。子どもたちを抱きペットを連れた人々や、所持品を乗せた荷馬車や自動車が多数往来していた。
ガザにはこの日、爆撃音の代わりに、渋滞に巻き込まれた車からのクラクションや、避難所となっていた病院からあふれ出した人々をかき分けるように進む救急車のサイレンが響いた。
イスラエルは約7週間にわたり、ガザに絶え間ない攻撃を続けていたが、休戦期間に入った24日の朝、南部ハンユニス(Khan Yunis)では砲撃音は聞こえなかった。
ガザを実効支配するハマスによる先月7日のイスラエル急襲以降、住民の生活は一変した。
イスラエル当局によれば、ハマスの急襲でイスラエル側では民間人を中心に約1200人が死亡、約240人が拉致された。一方、ハマス当局によると、イスラエル軍による報復攻撃と地上作戦で、ガザではこれまでに子ども数千人を含む1万5000人近くが死亡した。
国連(UN)によると、ガザに住む約240万人のうち約170万人が避難を余儀なくされている。民家の半数以上が半壊または全壊しているとされ、住民が自宅に戻っても家が住める状態にない恐れもある。(c)AFP/Adel Zaanoun with Yahya Hassouna in Rafah