ウクライナ、サイバー防衛トップと副官を解任 横領容疑
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【11月21日 AFP】ウクライナ政府は20日、汚職取り締まり強化の一環として、サイバー防衛を担当する国家特殊通信・情報保護局(SSSCIP)のユーリ・シチホリ(Yury Shchygol)局長とビクトル・ゾラ(Victor Zhora)副局長が解任されたと発表した。
ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は、ウクライナに軍事支援を提供している欧州連合(EU)の要請を受け、汚職の取り締まりを強化し、収賄の疑いのある高官を相次いで解任している。
反汚職当局は、シチホリ氏が約6200万フリブナ(約2億5000万円)の政府資金を横領した疑いについて調査中だと説明。
2020~22年に「ある企業グループのオーナーがSSSCIP幹部と共謀し、ハードウエアおよびソフトウエア購入予算を不正流用する計画を立てた」という。企業グループ名は公表されていない。
この企業グループは外国メーカーから実際よりも高い価格でソフトウエアを購入し、その差額を横領したとみられている。現時点で容疑者として6人の名前が挙がっているという。
ウクライナの検察当局は今月に入り、トルコ企業からの防弾チョッキの購入費用2億5000万フリブナ(約10億円)を横領した疑いで国防省の高官2人を拘束している。(c)AFP