【11月21日 東方新報】米ホワイトハウスがジャイアント・パンダが国内に戻る可能性があることを示唆したとき、多くのネットユーザーが 「良かった」「素晴らしい」「驚くほど興味深い 」とコメントした。彼らはパンダが再び戻ってくることを熱望している。

 米テレビFox5が公開したインタビューで、北西部の国立動物園を訪れた観光客に「パンダに戻ってきてほしいですか」と聞いたところ、「もちろんです。私はパンダが大好きです。みんなパンダが大好きです」と答えた。この観光客の回答は、多くの米国人の気持ちを代弁している。

 米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー(John Kirby)戦略広報調整官は16日の記者会見で、「私たちは米国におけるパンダの存在に感謝している」と述べた。

 ジャイアントパンダの美香(メイシャン、Mei Xiang)、添添(ティエンティエン、Tian Tian)、2頭の間に生まれた1歳の小奇跡(シャオチージー、Xiaoqiji、中国語で「小さな奇跡」の意味)は11月8日、米国の首都ワシントンにあるスミソニアン国立動物園(Smithsonian's National Zoo)を出発し、中国への帰路についた。

 長らく中米友好の象徴とされてきたジャイアントパンダ。スミソニアン国立動物園は1972年に中国政府から最初にジャイアントパンダのペアが贈呈されている。二国が正式に外交関係を樹立するよりも前に動物園にジャイアントパンダが到着したことは、「非常に重要な象徴だった」と、スミソニアン国立動物園保全生物学研究所(SCBI)のスティーブン・モンフォート(Steven Monfort)所長は2019年に語った。「これほど重要な外交的地位を持った動物、野生生物は他に思いつかない」という。

 中国外務省の汪文斌(Wang Wenbin)報道官は11月9日の定例記者会見で、「メイシャンの家族が帰国した後も、米国にはアトランタ動物園(Zoo Atlanta)で暮らす4頭のジャイアントパンダがおり、中国と米国の人びとをつなぐ友好の架け橋であり続けるだろう」と述べた。しかし、同動物園のパンダ4頭の貸し出し契約は来年期限を迎える。米国はもうひとつの 「小さな奇跡」の到来を待っているのだ。(c)東方新報/AFPBB