米首都のジャイアントパンダ、中国に向け出発
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【11月10日 東方新報】ジャイアントパンダの美香(メイシャン、Mei Xiang)、添添(ティエンティエン、Tian Tian)、2頭の間に生まれた1歳の小奇跡(シャオチージー、Xiaoqiji)が11月8日、米国の首都ワシントンにあるスミソニアン国立動物園(Smithsonian's National Zoo)を出発し、中国への帰路についた。
朝、動物園は彼らの旅のために220ポンドの竹、飲料水、その他の供給物を梱包し、ダレス国際空港(Dulles International Airport)まで護送した。
動物園で行われた簡単な式典で、在米中国大使館の徐学渊(Xu Xueyuan)大使は、2000年に中国とスミソニアン国立動物園との協力が始まって以来、両国はジャイアントパンダの保護と研究において密接で実り多い作業を行ってきたと述べた。このような協力は、中国人と米国人の相互理解と友情に大きく貢献している。
徐氏はさらに、「中国は絶滅危惧種の保護と生物多様性の保護に関する研究で、米国を含む協力パートナーと引き続き密接に協力していくつもりだ。私たちはこの惑星の持続可能な発展と全ての国の人びとの友情に、より大きな貢献をしていく」と付け加えた。
スミソニアン保全生物学研究所(NZCBI)のブランディ・スミス(Brandie Smith)所長は、つらい朝だが、50年にわたり成功したジャイアントパンダ保護プログラムのさらなる一歩であるため、喜びの瞬間だと表現した。
「彼らは動物園にとって、コロンビア特別区にとって、そして国にとっても象徴的な動物だ」とブランディ・スミス所長は話す。
ブランディ・スミス所長は「私たちは、単一種のための世界で最も長く続いている保護プログラムの成功を祝っている。そして、これらの動物と50年以上働いてきた私たちのおかげで、ジャイアントパンダは絶滅危惧種リストから外された」と付け加えた。
飛行機は現地時間の午後1時頃に離陸し、約19時間かけて中国南西部の四川省(Sichuan)成都市(Chengdu)に向かう。2人の飼育員と1人の獣医が常にジャイアントパンダと同伴する。
メイシャンとティエンティエンは23年間米国で暮らしていた。2頭の間に生まれた最初の3頭、「泰山(タイシャン、Tai Shan)」「宝宝(バオバオ、Bao Bao)」「貝貝(ベイベイ、Bei Bei)はすでに帰国している。シャオチージは2020年8月21日に生まれた。(c)東方新報/AFPBB News