【11月21日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は20日、イーロン・マスク(Elon Musk)氏が運営するX(旧ツイッター、Twitter)に対抗する米メタ(Meta)の対話型アプリ、スレッズ(Threads)に公式アカウントを開設した。ホワイトハウス(White House)は、マスク氏が反ユダヤ主義を助長していると非難したばかりだった。

 バイデン氏は81歳を迎えた同日、「きょうから新たなプラットフォームで発信するが、皆さんへのメッセージは変わっていない」とスレッズに初投稿。「米国が暗く、みじめで分断した未来を迎えるとは思っていない」「米国はこれからさらに成長する」と続けた。

 バイデン氏のほか、ジル(Jill Biden)大統領夫人、カマラ・ハリス(Kamala Harris)副大統領、ホワイトハウス自体の英語とスペイン語公式アカウントも開設された。

 ホワイトハウス高官は、アカウント開設は数週間前から準備していたと説明している。

 ホワイトハウスは17日、マスク氏がXで反ユダヤ主義的な陰謀論を支持したとされる件をめぐり、「忌まわしい行為」だと批判。米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー(John Kirby)戦略広報調整官は、20日の記者会見で改めてマスク氏を非難した。

 ホワイトハウスはマスク氏批判を繰り返したものの、米国の月探査計画にマスク氏率いる宇宙開発企業スペースX(SpaceX)のロケットが使用される予定に今のところ変更はないとしている。

 また、ホワイトハウスのベン・ラボルト(Ben LaBolt)広報部長がバイデン氏のスレッズ初投稿を紹介したのはXだった。(c)AFP