【11月18日 AFP】23F1第22戦ラスベガスGP(Las Vegas Grand Prix 2023)のフリー走行で不運な事故に遭遇したフェラーリ(Ferrari)のカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)が、車体の修理を余儀なくされたことにより、今週末の決勝で10グリッド降格処分を受けた。

 16日に行われたフリー走行1回目で、サインツのマシンはコース上ではずれたマンホールのふたが車体に当たってダメージを受けた。このアクシデントで、セッションはわずか開始9分で中止となった。

 サインツのマシンはコースから撤去された後、2回目のセッションに向けてパワーユニット(PU)を構成する多くの部品交換を余儀なくされた。しかし、これが規定を一つ上回る今季三つ目のバッテリー交換となり、ペナルティーを科された。

 処分についてスチュワードは、「極めてまれな外部的状況」であったとはいえ、強制的な制裁を科すしかなかったと説明している。

 フェラーリのフレデリック・バスール(Frederic Vasseur)代表は、フリー走行後の会見でコース状態に激怒。「モノコック、エンジン、バッテリーにも完全にダメージを受けた。とにかく、受け入れられない」とし、「莫大な費用もかかる。現代のF1において、これは受け入れがたいものだ」と述べた。

 フェラーリはフリー走行2回目でシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)が最速タイムをたたき出し、サインツが0秒517差で2番手に続いた。

 新設サーキットで初日の夜に起きた混乱に拍車をかけるように、予定より2時間半遅れで開始されたフリー走行2回目は、現地時間17日の午前4時に終了した。(c)AFP