【11月15日 AFP】ドイツのオラフ・ショルツ(Olaf Scholz)首相は14日、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領がイスラエルをファシズム国家だと批判したことを「ばかげている」と一蹴した。

 エルドアン氏は10日、イスラエルの「正当性」は「自らのファシズムによって疑問視されている」と主張した。

 この発言について記者会見で質問されたショルツ氏は、イスラエルは「民主主義国」であり、「人権と国際法に縛られ、それらに従って行動する国でもある。したがって、イスラエルに対する非難はばかげている」と述べた。

 エルドアン氏は3年ぶりのベルリン訪問を控えており、ショルツ氏やフランクワルター・シュタインマイヤー(Frank-Walter Steinmeier)大統領と会談する予定。

 しかし、エルドアン氏はイスラエルのパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)への激しい攻撃は「戦争犯罪」だと非難するとともに、イスラム組織ハマス(Hamas)はパレスチナ人の土地のために戦う「解放者」だとの認識を表明しており、ドイツ訪問は物議を醸している。(c)AFP