ソウル駅で電車を降りる市民ら(記事とは直接関係ありません)(c)news1
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【11月14日 KOREA WAVE】ソウル地下鉄のゼネストを翌日に控えた8日、最終交渉を実施する中で「MZ労組」とも呼ばれる第3労組「正しい労働組合」がストライキを批判した。この日午前、ソウル市庁前で開いた集会での一幕だ。

「MZ労組」は1980年代から2000年代生まれのミレニアル世代とZ世代が主軸になっている組合を表現する言葉で、MZ世代への影響力が高まっている。

昨年初め、ソウル交通公社は交渉窓口の一本化を図り、連合交渉団が今年末まで2年間、交渉権を持つことになった。正しい労組は連合交渉団に参加しなかったため交渉権がなく、争議行為もできない。

正しい労組は、ソウル交通公社が提示した下半期の新規採用縮小などに反対する点では連合交渉団と一致しているが、その要求には100%同調できないという立場だ。特に無期契約職の一般職転換で人件費が増えたことが公社の財政問題の核心だと強調している。

ソウル交通公社は財政悪化を解決するため2026年までに職員1万6367人の13.5%に当たる2212人を削減する方針。労組は安全な運行を脅かすと反発している。

これに対し、正しい労組のソン・シヨン委員長は「正規職と変わらない無期契約職が公社一般職に『政治的転換』して組織の非効率化を呼び起こした。これは現場で熱心に働いた労働者の権利まで奪うものだ」と指摘した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News