写真と記事は関係ありません(c)news1
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【11月11日 KOREA WAVE】「運動で鍛えて体を管理するように、心の状態も振り返ってしっかり管理するんです」。ソウル市江西区(カンソグ)に住む大学生のユ某氏(23)は、「心の検診」のため年に1回、住居近くの精神健康医学病院を訪れる。ユ氏は2年前、うつ病と注意欠如多動症(ADHD)の診断を受けた。

ユさんは「治療を持続的に受けているため、生活習慣が改善され、自尊心も上がった。自ら精神面の健康を管理するノウハウができた。今後、状態が悪化したり、知らないうちに精神の健康に問題が生じたりする可能性があるので、定期的に病院で受診したい」と語る。

うつ病などの神経精神疾患は、よく「心の病気」と言われる。過去には、神経精神疾患に対する否定的な認識が強く、「心の病気」の症状がひどくても、病院診療を避ける人が多かった。しかし、最近では、風邪を治すように、心の病気を治療しようという人が増えている。

news1の取材を総合すると、最近のMZ世代(1980年代~2000年代初旬の生まれ)はさらに進んでいる。普段からの管理を通じて再発防止しようと、定期的に精神健康医学科や相談センターを訪れ、「心の状態」を確認している。神経精神疾患の判定を受けるだけでなく、健康管理の一つとして精神科相談と治療を受ける。

ソウル市恩平区(ウンピョング)に住む会社員のイム某氏(26)の事例が代表的だ。彼は今年1月から、月2回のペースで、心理相談センターを訪れている。1回当たりの費用が5万ウォンで料金は負担になるが、「スポーツジム」や「ピラティス」と同様に健康のための自己投資だと考えている。イム氏は「心理状態の診断だけでなく、風呂の入り方や食事の献立など、健康的な生活習慣に関して助言をしてくれるので大きく役立っている」と話した。

ソウル市永登浦区(ヨンドゥンポグ)に居住する20代就活中のキム某氏は、SNSを見て、自宅近くの神経精神科病院2~3カ所を選んだ。憂うつ感と意欲低下を感じた彼は、自分の症状が精神健康と関連があると考えたからだ。

キム氏は「性向に合うキーワードでSNSを検索した後、訪問する病院リストを作った。就職や学業に関する問題など、自尊心が傷つくような話をしなければならないので、物柔らかで遠回しな口調で話してくれる医師がいる病院の人気が高い」と話した。

実際、SNS上でお薦めとされるソウル一帯の神経精神科10カ所余りを直接問い合わせたところ、なかなか予約が取れない病院ばかりで、中には2カ月先まで予約が埋まっている病院もあった。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News