現代自動車グループのチョン・ウィソン会長(現代自動車グループ提供)(c)news1
現代自動車グループのチョン・ウィソン会長(現代自動車グループ提供)(c)news1

【11月10日 KOREA WAVE】韓国の現代(ヒョンデ)自動車が中東の電気自動車(EV)市場の開拓に乗り出した。大規模な投資で市場の先取りに乗り出す戦略だ。

世界的な二酸化炭素削減の動きを受け、産油国の中東諸国でもEV市場への関心は高く、サウジアラビアでは女性ドライバーが増えるなど需要拡大の可能性が高い。

現地での自動車生産に加え、エコ水素エネルギーなどにも事業を拡大している現代自動車は10月22日、サウジ国富ファンドと半製品組立工場設立のための合弁投資契約を締結。キングアブドラ経済都市に年間5万台を生産できる合弁工場を建設する。

合弁工場は2024年上半期着工、2026年上半期生産開始を目標にEVと普通車の両方を生産する。現代自動車はここを中東や北アフリカ地域の中心生産拠点としたい考えだ。

また、サウジでEVメーカーとしての地位を強固にすれば、周辺中東地域への進出の足掛かりになる。ハーリド・アル・ファーレフ投資相は2030年までにサウジを年産50万台規模のEV製造ハブにするという青写真を明らかにしている。

現代自動車のチョン・ウィソン会長は、最近のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領のサウジアラビア国賓訪問に経済使節団として同行している。中東EV市場への進出に弾みがつくのではないかと期待されている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News