【11月8日 AFP】ロシアの軍事裁判所は8日、同国の支配下にあったウクライナ・マリウポリ(Mariupol)で民間人を殺害した罪で起訴され、ロシア国内で拘束されていたウクライナ兵に対し、懲役19年を言い渡した。

 ロシア側の捜査によると、ウクライナ海軍の歩兵アントン・チェレドニク(Anton Cherednik)被告は、当時ロシア軍が掌握していたマリウポリ市内で巡回に当たっていた際、ロシアからの潜入者と疑われた民間人2人を呼び止め、うち1人を殺害したとされる。

 ロシア南部を管轄する、ロストフナドヌー(Rostov-on-Don)の軍事裁は8日、チェレドニク被告に対し、殺人などの罪で懲役19年を言い渡した。最初の3年は刑務所に収監され、残る刑期は矯正労働収容所で務めるという。

 前日7日には、ウクライナ東部のロシア側当局がウクライナ兵4人に対し、マリウポリでの戦闘の最中に民間人を暴行したとして、各被告に長期刑を科していた。

 一方ウクライナ側も、戦争犯罪を犯したとして複数のロシア兵を裁判にかけ、有罪判決を言い渡している。(c)AFP