【11月8日 AFP】先進7か国(G7)外相は東京で会合に臨み、8日にはイスラエルとイスラム組織ハマス(Hamas)の紛争をめぐり、戦闘の「人道的休止」と「人道回廊の設置」への支持を表明した。だが、停戦の呼び掛けには至らなかった。

 共同声明では、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での人道危機に対応するため、緊急行動を取る必要性を強調。民間人の避難と人質の解放を急ぐため、戦闘の人道的休止と人道回廊の設置で一致したことを明らかにした。

 さらに、10月7日のハマスによる攻撃を受け再発の防止を目指すイスラエルには、国際法の範囲内で自衛権があるとの認識も示された。

 イランに対しては、ハマスやレバノンのイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)などへの支援といった中東の不安定化を招く行動の自粛を要請するとともに、域内の緊張緩和のため、こうした勢力に対し影響力を行使するよう促した。

 また、ロシアによるウクライナ侵攻をめぐっては、ウクライナへの支持は「決して揺らがない」と明言した上で、中国に対し、ロシアを支援しないよう呼び掛けた。(c)AFP