【11月8日 AFP】欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス(C3S)は8日、今年の10月は観測史上最も暑い10月だったと発表した。2023年は史上最も暑い年になる見込み。

 C3Sのサマンサ・バージェス(Samantha Burgess)副所長は「世界の気温の記録が4か月連続で破られた後の2023年10月は特に異常な気温となった」と述べた。

「2023年は、ほぼ確実に観測史上最も暑い年になると言える。現時点で(今年の気温は)産業革命前の平均より1.43度高い。野心的な気候変動対策を求める切迫感がこれまでになく高まった状態で、国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)が始まる」と述べた。

 C3Sによると、先月の世界の気温は、産業革命前の10月の推定平均気温を1.7度上回った。

 正式な観測記録以外では、木の年輪や氷床コアなどのデータから、今年の気温は人類史上類を見ない高さで、過去10万年で最も暑かった可能性があるとされる。(c)AFP/Kelly MACNAMARA