ガザは「子どもたちの墓場」に 国連総長、即時停戦を
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【11月7日 AFP】国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長は6日、イスラエル軍の激しい攻撃にさらされているパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)について「子どもたちの墓場」になりつつあるとし、即時停戦を求めた。
グテレス氏はニューヨークの国連本部で記者団に対し、「紛争当事者および国際社会はこの非人道的な集団的苦痛を止めるとともに、ガザへの人道支援の大幅拡大に向け、直接かつ基本的な責任を負っている」と指摘。「ガザの悪夢は人道危機を超えている。人類の危機だ」と訴えた。
イスラム組織ハマス(Hamas)による10月7日の奇襲でイスラエル側では民間人を中心に1400人が死亡。ガザの保健当局によると、同地区ではこれまでに1万222人が死亡した。うち4000人超は子どもだとしている。
グテレス氏はまた、報道関係者の間で多数の犠牲者が出ていることも問題視した。ニューヨークに拠点を置く「ジャーナリスト保護委員会(Committee to Protect Journalists、CPJ)」によれば、これまでにメディア関係者少なくとも36人が命を落としている。
グテレス氏は「この4週間で報告されたジャーナリストの死亡件数は、少なくとも過去30年間に起きたどの紛争よりも多い」と語った。国連職員も89人が犠牲になったと述べた。
さらに「進むべき道は明らかだ。それは即時の人道的停戦だ」と主張。「全当事者が、国際人道法の下で全ての義務を順守する必要がある」と強調した。
グテレス氏はこの日、イスラエルを名指ししなかった。10月24日の安保理会合では、同国は人道法に違反していると語り、イスラエル側から激しい反発を受けていた。(c)AFP