【11月7日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領とイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は6日、電話会談を行い、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での軍事作戦の「一時停止」の可能性について協議した。ガザ保健当局によれば、今回の紛争に伴う死者は1万人を突破した。

 ホワイトハウス(White House)は、「両首脳は戦術的な戦闘停止について話し合った」とし、「民間人に戦闘地区から安全に退避する機会を提供し、必要な支援を確実に届け、人質解放を可能にするため」だと説明した。

 ただ、合意内容は発表されず、また国連(UN)が求めている「人道的停戦」については協議されなかった。

 イスラム組織ハマス(Hamas)がイスラエルに奇襲攻撃を仕掛けた10月7日以降、ガザでの戦闘は6日で31日目となった。ガザ保健当局は、死者は1万人を超え、このうち4000人以上が子どもだとしている。

 バイデン氏は当初、同当局が公表する数字を疑問視していたが、国防総省報道官はこの日、民間人の死者は「数千人規模」に上ると認めた。(c)AFP