忠南警察庁の全景(c)news1
忠南警察庁の全景(c)news1

【11月07日 KOREA WAVE】韓国・忠南(チュンナム)警察庁は10月末、中国国内の電話金融詐欺(ボイスフィッシング)組織の韓国人コールセンター組織員44人を検挙し、このうち12人を送致した。

容疑者らは2017年12月から今年4月まで、検察や金融監督院の職員などと偽って韓国国内の1891人から計1500億ウォン(約171億円)余りをだまし取った疑いが持たれている。電話金融詐欺の単一組織としては、被害者数・金額ともに過去最高規模だという。

警察は6月、組織員の一部を逮捕して捜査を続けてきた。

検挙されたのは中国から強制送還されたり、過去に中国で電話金融詐欺に加担した事実が帰国後明らかになったりしたメンバー。検事や検察職員、金融監督院職員を名乗って「あなたの口座名義が盗まれた」「資金の流れを追跡している」などとだまし、口座からの現金引き出しを誘導していた。

詐欺を疑う被害者との通話時、偽造した検事の身分証の映像を見せて信用させることもあったという。

組織員は、中国捜査当局の共助を経て、韓国に強制送還されたり、韓国国内で摘発されたりした。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News