【11月6日 CNS】深秋の候の時期、江西省(Jiangxi)吉安市(Ji’an)吉水県(Jishui)水南鎮の胡伢子(Huyazi)水南干し湯葉基地に入ると、清潔で整然とした製造工場で、女性作業員たちが熱い鍋から固まった湯葉を素早く剥がし、一本一本のスチールフレームに吊るしている。工場全体が濃厚な豆の香りに包まれている。  
 
 胡伢子水南干し湯葉基地の創設者、胡小明(Hu Xiaoming)さんによると、水南干し湯葉は元末明初に始まり、700年以上の歴史があるという。

 2014年、胡小明さんは広東省(Guangdong)から故郷に戻り、水南干し湯葉事業に身を投じた。  
 
 同基地の稼働以来、干し湯葉の年間生産量は60万キロ以上で、水南の干し湯葉の生産量の半分を占めている。これにより50人以上の地元の村民の雇用問題が解決され、17の村と382世帯の貧困世帯に年70万4200元(約1446万1803円)の配当がもたらされた。さらに、「胡伢子」水南干し湯葉は2018中国深セン(Shenzhen)国際現代グリーン農業博覧会優良農産物金賞や、2019全国特色産業百選のブランドに選ばれた。

 干し湯葉基地の発展と拡大は、水南干し湯葉のブランド化の歩みを進めたほか、地元の人びとの故郷での収入増も促した。干し湯葉基地で働く村民の肖子香(Xiao Zixiang)さんは、「私たちの一日の給料は約100元(約2053円)で、職場も家から近いので、子供や老人の面倒を見るにも便利だ」と笑顔で語った。

 胡小明さんは今後「井岡山ブランド」の最初の認定企業として、質の高い干し湯葉供給業者、高級干し湯葉生産業者のブランドポジショニングの構築に専念していく。また、「将来、私たちは水南干し湯葉産業チェーンを中心に、大豆栽培基地を積極的に発展させ、管轄区域の養殖業と栽培業の発展を積極的に推進し、貧困撲滅の成果を固め、農村振興を全面的に推進する中で実行し、自らの力で貢献していく」と、自信に満ちた様子で語った。

 水南鎮は、水南干し湯葉の伝統的な特色産業の利点を活用し、「企業+協同組合+基地+農家」のモデルを採用し、干し湯葉の個人加工業者を集め、干し湯葉産業を強化し、地元の2000人以上に雇用機会を提供し、多くの農家の増収のきっかけを提供した。   

 吉水県共産党委員会の肖梓才(Xiao Zicai)書記は、水南干し湯葉は吉水県の知名度の高い伝統的な特色農産物であり、関連企業は産学研の深い結合を維持し、研究開発への投資を増やし、産業規模を強化し、ブランド構築を強化する必要がある。これにより、水南干し湯葉は吉水を越え、全省、全国の広範な市場へと進出し、県全体の農業産業の標準化、大規模化、ブランド化への発展を導いていく」と述べている。(c)CNS/JCM/AFPBB News