【11月6日 CGTN Japanese】中国初の電力関連とIoT(モノのインターネット)を一体化したOS(基本ソフト)の「電力鴻蒙OS(パワー・ハーモニーOS)」がこのほど、北京市内で発表されました。同システムは電力大手の中国南方電網と通信機器大手の華為(Huawei、ファーウェイ)が共同開発したもので、1つのシステムで異なるタイプ、異なるブランドの電力設備をカバーすることで、設備を自動協調させることによる大量データの接続を実現します。

 電力システムにはカメラ、温湿度センサー、電圧電流センサーなど、膨大な量の機器端末が接続されています。「電力鴻蒙OS」はIoT通信プロトコルにより大量の電力設備の端末をつなぎ、情報交換と通信を行い、さまざまな設備のスマート化、連結と協同のために統一された「機械語」を提供するもので、全面的なオープンソースです。

 現在、100以上の提携先が同システムの産業チェーン生態圏への加入を発表しており、その中には中国国内で主流のチップやモジュール、端末のメーカーが含まれています。2024年には、同システムの産業チェーンが900以上の派生設備に拡大し、送電・変電・配電分野の135万のIoT端末のフルカバーを実現する見通しです。さらに、2025年末には端末をカバーする規模は1億以上に達すると見込まれています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News