【11月06日 KOREA WAVE】
クォン・ギョンエ弁護士(c)news1
クォン・ギョンエ弁護士(c)news1

ソウル中央地裁はこのほど、自身が引き受けた校内暴力訴訟の裁判に出席せず、被害者遺族を敗訴させたクォン・ギョンエ弁護士(58)と所属法務法人に対し、12月15日までに被害者の母親へ5000万ウォン(約563万円)を支払うよう命じる強制調停決定を出した。しかし、遺族側は受け入れない意向を示しており、裁判手続きに進むとみられる。

裁判所は10月23日、調停決定文を当事者らに送達。2週間以内に異議申請がなければ確定する。当事者のどちらか一方でも受け入れなければ裁判が開かれる。

校内暴力の結果、子どもを亡くした母親は「この間、クォン弁護士やその代理人、関係者はただの一度も私に礼儀を示してくれなかった。弁護士協会の停職1年の懲戒もそうだし、判例を基準にした今回の裁判所の決定も受け入れられない」と話した。

クォン弁護士は2016年から、被害者の母親がソウル市教育監と加害生徒の親などを相手に起こした損害賠償訴訟の代理人を務めた。1審で一部勝訴したが、2審では3回欠席し、敗訴判決を受けた。それにも関わらず、遺族に5カ月間も敗訴した事実を知らせなかった。

民事訴訟法には、控訴審の訴訟当事者が裁判に2回出席しなければ1カ月以内に期日指定を申請することができ、これも出席しなければ控訴取り下げとみなすという規定がある。

遺族側は4月、クォン弁護士の不法行為と法務法人構成員の連帯責任を指摘し、2億ウォン(約2252万円)以上の損害賠償請求を求めて提訴。裁判所が調停に回付していた。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News