【11月5日 AFP】英国やフランス、ドイツなど欧州各地で4日、パレスチナに連帯を示すデモが行われ、参加者はパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での停戦を訴えた。イランでは、米国とイスラエルに抗議するデモが行われた。

 先月のイスラム組織ハマス(Hamas)の襲撃により、イスラエルでは約1400人が死亡した。ハマスが実効支配するガザ地区の保健当局によると、イスラエルの報復攻撃で9500人近くが亡くなっている。大半が女性や子どもだとしている。

■英国

 英ロンドンでは4週連続でパレスチナを支持するデモが行われ、多くの人が集まった。

 警察によると、ロンドン中心部トラファルガー広場(Trafalgar Square)で行われたデモには推定3万人が参加した。憎悪をあおる可能性があるプラカードを掲げた参加者1人を含む11人が逮捕された。

 参加者はパレスチナの旗を振ったり、即時停戦を求めるプラカードを掲げたりした。

 ロンドン以外にも、シェフィールド(Sheffield)やマンチェスター、グラスゴーなどでデモが行われた。

■フランス

 仏パリでも抗議活動が行われた。デモ参加者について、当局は1万9000人としているが、労働組合「労働総同盟(CGT)」は6万人と発表している。

 参加者らは「パレスチナに自由を」と書かれたプラカードを掲げ、「イスラエルはテロ国家」などとシュプレヒコールをあげた。

 警察によると、同様のデモが国内40か所で行われ、リヨンでは約5000人が参加した。

■ドイツ

 ドイツのベルリンやデュッセルドルフ(Duesseldorf)でもパレスチナに連帯を示すデモが行われ、数千人が参加した。

 参加者らは「ジェノサイド(集団殺害)を止めろ」「停戦を」と書かれたプラカードやパレスチナの旗を掲げた。

 ホロコースト(Holocaust、ユダヤ人大量虐殺)を軽視するようなプラカードが複数没収された。

 警察によると、デモにはデュッセルドルフで1万7000人、ベルリンで9000人が参加した。