【11月3日 AFP】イスラエル軍は3日、イスラム組織ハマス(Hamas)が実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)の中心都市ガザ市の「包囲を完了」したと発表した。イスラエルの1か月にわたるハマスとの「戦争」が、新たな段階に入ったことを示す。

 ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は2日、テルアビブ近くの基地で精鋭部隊を前に演説。これまでの数々の勝利を称賛し、イスラエル軍は「痛ましい損失」も被ったが「前進」していると述べた。

「われわれは軍事作戦のさなかにあるが目覚ましい成功を収めている」「わが軍は既にガザ市の郊外を突破し、進軍している」と述べた。

 しかし、この先の戦場は市街地と地下に移るため、これまで以上の大虐殺が待ち受けているとみられる。ハマスは総延長数百キロにも及ぶとされる地下トンネル網から攻撃を仕掛けてくる。

 ハマスの軍事部門イザディン・アルカッサム(Ezzedine al-Qassam Brigades、カッサム旅団)の報道官は、侵攻してきたイスラエル兵は「遺体袋」に入って帰ることになると主張。「ガザはイスラエルの歴史に呪いとして刻まれるだろう」と述べた。(c)AFP/Adel Zaanoun with Daphne Rousseau in Jerusalem