【11月4日 AFP】サッカードイツ・ブンデスリーガ1部のマインツ05(Mainz 05)は3日、SNSでイスラエルとイスラム組織ハマス(Hamas)の武力衝突に関する発信をしたFWアンワル・エル・ガジ(Anwar El Ghazi)との契約を解除したと発表した。

 エル・ガジは紛争が始まった直後、「川から海まで、パレスチナを自由に」というフレーズを含む複数の投稿を行った。このスローガンについては、イスラエルの破壊を呼び掛けるものとする見方もあれば、パレスチナとイスラエルの対等性をアピールするものだという解釈もある。

 マインツの発表に先立ち、独検察は同日、エル・ガジがSNSのメッセージを通じて「憎悪につながる犯罪行為を容認し、公共の平和を乱した」疑いがあるとし、捜査を開始すると発表していた。

 この問題をめぐり、エル・ガジは先月17日にマインツから活動停止処分を言い渡されていたが、その後投稿から「明確に距離を置いた」として、クラブは復帰を認める可能性に言及していた。

 ところがエル・ガジは今月1日、SNSで「自分の立場については後悔も反省もしていない」と主張。これに対してマインツは「驚きであり、理解不能だ」と反応し、「この問題を法的に調査し、その後評価する」と発表していた。

 オランダ人選手のエル・ガジは9月22日にマインツと契約したばかりで、ここまで3試合に出場してプレー時間はわずか51分間だった。(c)AFP