【11月3日 AFP】サッカーイングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)に所属するコロンビア代表FWルイス・ディアス(Luis Diaz)の両親が誘拐された事件について、コロンビア政府は2日、左翼ゲリラ「民族解放軍(ELN)」の犯行だと発表した。

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 ディアスの両親は、コロンビア北部ラグアヒラ(La Guajira)地域のガソリンスタンドでバイクに乗った武装集団に連れ去られた。母親は数時間後に救出されたものの、父親のルイス・マヌエル・ディアスさんは現在も行方不明で、大規模な捜査が立ち上げられている。

 コロンビア政府はX(旧ツイッター)で、「ELNに属する部隊」による犯行だと明かし、ルイス・マヌエルさんの「即時解放をELNに要求している」とした。

 政府当局によれば、身代金の要求はされていない。フランシスコ・バルボサ(Francisco Barbosa)検察庁長官は、詳細には触れずに、ルイス・マヌエルさんがベネズエラにいる「可能性」があると述べている。

 ELNはコロンビアで現在も活動する最後の左翼ゲリラで、同国政府とは和平交渉を進めている中で8月から6か月間の停戦に入っている。今回の誘拐事件に関する犯行声明などは出していない。

 コロンビア代表として43キャップを記録しているディアスは、昨年ポルトガル1部リーグのFCポルト(FC Porto)からリバプールに移籍し、今季は公式戦11試合に出場して3得点をマークしている。これまでのところ事件ついてコメントは出していない。(c)AFP