【11月2日 Xinhua News】中国電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)が10月30日に発表した2023年第3四半期(7~9月)決算は、売上高が前年同期比38・5%増の1621億5100万元(1元=約21円)、純利益が82・2%増の104億1300万元だった。1~9月は売上高が58・0%増の4222億7500万元、純利益が2・3倍に迫る213億6700万元で、業績の大幅な伸長が続いた。

 同社は、新エネルギー車(NEV)の販売増が増収につながったと説明。1~9月の販売台数は76・0%増の207万9600台超となり、中でも「DM」と呼ばれる独自方式を採用したプラグインハイブリッド(PHEV)モデルは72・0%増の約102万1800台だった。業績伸長には、継続的な技術革新と投資が欠かせない。1~9月の研究開発費支出は2・3倍の249億3800万元と、同期の純利益を大きく上回った。

 これまでに投入した研究開発費は千億元を上回り、開発エンジニアは9万人を超え、大型研究所11カ所を備える。国際特許出願件数は4万件を超え、特許登録件数は2万8千件以上に上る。独自開発の車載電池「ブレードバッテリー」、電気をメインとするハイブリッド技術「DM-iスーパーハイブリッドシステム」、EVに特化したプラットフォーム「eプラットフォーム3・0」、電池パックと車体構造を一体化した「CTB」、4モーターが独立駆動する技術プラットフォーム「易四方」、新車両制御システム「雲輦(うんれん)」、デュアル・モード・オフロード(DMO)技術を採用したスーパー・ハイブリッド・オフロード車などの破壊的技術の発表につれ、技術的な外堀を補強しつつある。

 海外市場の開拓にも力を入れている。1~9月の海外販売台数は14万5500万台を超え、前年通期の5万5900台を大きく上回った。(c)Xinhua News/AFPBB News