中国の海洋プラスチック汚染対策「ブルーサイクル」が国連「地球大賞」を受賞
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【10月31日 CGTN Japanese】国連環境計画(UNEP)が30日、ケニアのナイロビで発表した環境に関する最高栄誉「2023年地球大賞」では、中国南東部沿岸の浙江省(Zhejiang)が着手した海洋プラスチック廃棄物管理モデル「ブルーサイクル」が選出されました。「ブルーサイクル」は、世界2500のプロジェクトの中でこの賞を獲得しました。
「ブルーサイクル」プロジェクトは2020年に浙江省で始まった持続可能な海洋プラスチック汚染対策モデルで、IoT(モノのインターネット)とブロックチェーン技術を組み合わせることにより、海洋プラスチック廃棄物の収集から保管、輸送、再生、製造までの全プロセスを可視化するクローズドループ管理システムを構築し、海洋プラスチック廃棄物の発生抑制、低炭素リサイクル、高付加価値利用を実現するものです。
この手法に基づき、浙江省では台州(Taizhou)、舟山(Zhoushan)、寧波(Ningbo)などの沿岸都市に海洋廃棄物回収スポット80カ所が設置されました。対象は1万隻以上の漁船や商船で、開始以来1万トン以上の海洋廃棄物が回収され、うち2000トン以上がプラスチック廃棄物でした。
地球大賞は国連環境計画が2005年から毎年発表している賞で、環境を変革する影響を与えた政府、組織、個人を表彰するものです。今年の地球大賞は「プラスチック汚染に対する持続可能な解決策の発見」をテーマに募集されました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News