【10月27日 AFP】米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー(John Kirby)戦略広報調整官は26日の記者会見で、ウクライナ東部で攻勢を掛けるロシア軍が「命令に従わない兵士を処刑しているとの情報がある」と明らかにした。ロシア軍はこの攻勢で装甲車100台以上、数千人の死傷者など「多大な損失」を被っているという。

 さらに「ウクライナ軍の砲撃から逃げようとしたら、部隊全員を処刑するとロシア軍の指揮官が脅しているとの情報もある」「非難されるべき振る舞いだ」と述べた。

 カービー氏は、処刑疑惑についてそれ以上詳しくは語らず、米国がどのように情報を入手したかも明らかにしなかった。

 ロシア軍は冬の到来前に前線を押し上げようと、ウクライナ東部ドネツク(Donetsk)州アウディーウカ(Avdiivka)と北東部ハルキウ(Kharkiv)州クピャンスク(Kupyansk)の付近で攻勢を強めている。

 だが、カービー氏によれば、ロシア軍はこうした攻勢で、装甲車125台以上を失い、「数千人」が死傷するなど「多大な損失」を被った。

 カービー氏は「ロシア軍はいわゆる人海戦術を取っているようだ」「ロシア軍の士気が低いのは驚くにはあたらない」と述べた。(c)AFP