【10月28日 CGTN Japanese】第25回中国科学協会年次総会が22日、東部の安徽省合肥市で開幕しました。中国商用飛機有限責任公司(COMAC)C919チーフデザイナーで中国工程院の呉光輝院士は会議で、中国初の国産大型旅客機C919のグリーン航空分野における実践の成果や、設計中のワイドボディー旅客機C929のグリーン設計の理念を紹介しました。

 航空業はかねてから温室効果ガスの排出削減が難航していた分野でした。国際エネルギー機関(IEA)のデータによりますと、2022年の航空業の排出量は炭素排出量全体の2%を占めていることが分かりました。国連の報告書は、全世界の航空輸送量の年間成長率を4~5%とした場合、航空業の排出量は2050年までに全体の25%を占めるだろうと予測しています。

 COMACが開発したリージョナルジェットARJ21や中短距離ナローボディー旅客機C919などの機種には多くの排出削減技術が用いられています。飛行機の重量削減は省エネや、炭素排出量削減などの重要な手段です。ARJ21−700型では600キロ以上の軽量化が行われ、座席の重量は国際的な平均レベルが12~14キログラムであるのに対し、わずか7キログラムしかありません。呉院士は、「ARJ21−700型は排出量を5.9%削減した。C919はグランドデザインに排出削減の理念を導入した世界初の大型航空機だ」と紹介しました。

 現在、C929は初歩的な設計段階に入っており、呉院士によれば、同機種には低燃料消費、低騒音、低排出の理念が導入され、一連の手段を講じて炭素排出量削減を実現させます。例えば、総合モジュール化されたアビオニクスシステムの採用による設備の重量削減、次世代超臨界翼、可変キャンバー翼などの技術による空力効率の向上、先進的な複合素材の使用率を50%以上に引き上げることによる機体の重量削減などです。また、高いバイパス比、低騒音のターボファンエンジンおよびバイオ燃料を多用することで、巡行中のより低い燃料消費を実現させます。

 呉院士は、「C919は前世代の機種より炭素排出量を12~15%削減した。C929はより高い目標を立て、60%の炭素排出削減を目指す」と述べました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News