【10月24日 AFP】オランダ・エールディビジのアヤックス(Ajax)は23日、モーリス・スタイン(Maurice Steijn)監督の退任を発表した。

 欧州の名門アヤックスはここ数十年で最悪のシーズンスタートを迎えており、逆襲を目指してわずか4か月でスタイン監督とたもとを分かつことになった。前日の試合でチームは3-4とユトレヒト(FC Utrecht)に敗れ、今季7試合で4敗目を喫して最下位一歩手前の17位に転落している。

 アシスタントコーチのヘドウィゲス・マドゥロ(Hedwiges Maduro)氏が「当面」指揮官の役割を担うことになっている。
 
 国内リーグ36度の優勝に加えて欧州王者に4度輝いているアヤックスは、本拠地にその名を冠したヨハン・クライフ(Johan Cruyff)氏と常に結びついているが、これほど厳しいシーズンスタートは、同氏がユースチームに入団したばかりの1964-65シーズン以来となっている。

 さらに、宿敵PSVアイントホーフェン(PSV Eindhoven)が開幕9連勝と無敗で首位に立っていることも、サポーターにとっては状況を悪化させている。

 また、スタイン監督時代の黒星の中には、もう一つの宿敵であるフェイエノールト(Feyenoord)戦での0-4という屈辱的な敗戦も含まれている。この試合は3点のリードを許したアヤックスのサポーターがピッチに発煙筒を投げ込み中止となると、その後にはスタジアム外で暴動が発生し警察が催涙ガスを使用する事態となった。(c)AFP