【10月22日 AFP】ラグビーW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)は21日、準決勝が行われ、南アフリカが16-15でイングランドに競り勝って決勝進出。ハンドレ・ポラード(Handre Pollard)が終了2分前に逆転のペナルティーゴール(PG)を決めた。

 前回王者の南アフリカは、開始3分の1本目を皮切りにオーウェン・ファレル(Owen Farrell)に4本のPGを許すと、追いかける展開が続いた。

 70分まではイングランドが15-6でリードし、内容でも優勢だったが、南アフリカもラインアウトからRG・スナイマン(RG Snyman)が相手に囲まれながらもトライを押し込んで望みをつなぎ、さらにわずか30分で精彩を欠くマニー・リボック(Manie Libbok)に代わって投入されていたポラードが、コンバージョンキックをきっちり成功させて残り10分で2点差に詰め寄った。

 そして迎えた78分、準々決勝のフランス対南アフリカ戦でも笛を吹いていたベン・オキーフ(Ben O'Keeffe)主審が、イングランドのコラプシングの反則を取ると、ハーフウエーラインよりわずかに敵陣に入った約49メートルの位置からポラードが冷静にPGを決め、この試合で初めてリードを奪った南アフリカがそのまま勝利を収めた。

 南アフリカはこれで4回目の決勝進出。オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)との決勝では、どちらが勝っても史上最多4回目のW杯制覇となる。(c)AFP/Barney SPENDER