【10月21日 AFP】ラグビーW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)は20日、準決勝が行われ、ニュージーランドはウィル・ジョーダン(Will Jordan)のハットトリックを含む7トライの猛攻でアルゼンチンに44-6で大勝し、歴代最多となる5度目の決勝進出を果たした。

 通算3度のW杯制覇を誇るオールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)は、果敢な早めのディフェンスと華麗な攻撃を織り交ぜながら、ロス・プーマス(Los Pumas、アルゼンチン代表の愛称)をノートライに封じ込めた。

 両者はこれまで36回対戦し、ニュージーランドが33勝2敗1引き分けで大きく勝ち越していた中、この試合ではアルゼンチンが開始5分にエミリアーノ・ボフェッリ(Emiliano Boffelli)のペナルティーゴール(PG)で先制。しかし、そのリードもつかの間、ニュージーランドが圧倒的な強さを発揮した。

 オールブラックスはジョーダンが11分にあっさりインゴールに飛び込むと、16分にジョーディー・バレット(Jordie Barrett)がチーム2本目のトライを記録。その後もジョーダンとシャノン・フリゼル(Shannon Frizell)が2トライ、アーロン・スミス(Aaron Smith)が1トライを重ねた。

 ニュージーランドを率いるイアン・フォスター(Ian Foster)ヘッドコーチ(HC)は、チームが望み通りの状態にあると述べ、「われわれは決勝を目指してここへ来たので絶対に勝ちにいきたい。自分たちの力で手にしたチャンスだ」と語った。

 決勝では前回王者の南アフリカとイングランドの勝者と対戦する。(c)AFP/Luke PHILLIPS