【10月19日 AFP】イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)に所属するエジプト代表モハメド・サラー(Mohamed Salah)は18日、イスラエルとイスラム組織ハマス(Hamas)の武力衝突における「虐殺」をやめるよう訴え、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)への人道支援の許可を求めた。

 プレミアや欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇を果たし、代表チームで主将も務めるサラーは、スポーツ選手としてアラブ世界で高い人気を誇る。

 6270万人いるインスタグラムのフォロワーに向けた動画の中でサラーは、「このような時に声を上げるのは必ずしも簡単ではない。あまりにも多くの暴力や、あまりにも多くの悲痛な残虐行為があった」と語った。

「ここ数週間での深刻化は見るに堪えない。すべての命は神聖であり、守らなければいけない。虐殺はやめるべきで、家族が引き裂かれている」

「いまや、ガザへの人道支援が直ちに許可されなければならないの明白だ。そこにいる人々はひどい状況にある。昨夜の病院の光景は恐ろしいものだった。ガザの人々は食糧、水、医薬品を直ちに必要としている」

「世界の指導者に対し、罪のない魂のさらなる虐殺を防ぐために団結するよう私は呼び掛けている。人類は勝利しなければならない」

 ハマスによる7日の大規模攻撃で、イスラエル側ではこれまでに1400人以上が死亡。これを受けてガザ地区は事実上封鎖されており、同地区の人々は深刻な物資不足に直面している。

 また17日にはガザ市の病院に爆撃があり、ハマスはイスラエル側を批判している。一方でイスラエルはこれを否定し、パレスチナ側の武装勢力が誤って発射したロケット弾によって引き起こされたものだと主張している。(c)AFP