【10月16日 Xinhua News】中国で最近、休日に「山キャンプ」「海キャンプ」「釣りキャンプ」などに出かける都市部の若者が増え、キャンプ経済が急速に拡大している。

 海南省(Hainan)海口市(Haikou)の金沙湾浜海公園では休日ともなると、大小さまざまな形のテントがキャンプ場やキャンピングカー用駐車場にあふれる。ビーチでは笑顔と歓声が絶えない。

 農村振興の推進に伴い、海南島の古村落や漁村、山村などが生まれ変わり、優れた自然環境と独特の文化が都市住民、特に自然を満喫したい若い世代を引き付けている。

 ネット上では海口市南渡江畔にある北姆堆が理想のキャンプ地として人気を集める。地元で観光開発を手がける海南北姆堆投資によると、今年の中秋節・国慶節連休期間(9月29日~10月6日)には1日平均500人が訪れた。普段の週末は千人近くが北姆堆でキャンプを楽しむという。

 キャンプブームが追い風となり、キャンプ場やキャンプ用品会社が増えている。中国の企業情報サイト「企査査」によると、国内のキャンプ関連企業は13万7400社。今年上半期(1~6月)の新規設立は3万5100社と前年同期の2・2倍に上っている。

 オンライン旅行大手の携程旅行網(シートリップ)では、海南省でのキャンプ予約数とキャンプ場数が急増している。同省旅游発展研究会の王健生(Wang Jiansheng)会長は、恵まれた自然資源や条件が強みとなり、海南省はキャンプ関連事業の人気の投資エリアになっているとの見方を示した。(c)Xinhua News/AFPBB News