【10月15日 AFP】ラグビーW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)は14日、準々決勝が行われ、ニュージーランドが28-24でアイルランドを破り、4強入りを果たした。

 ニュージーランドはつかんだチャンスを冷静にものにして、昨年ホームで喫した歴史的なテストマッチシリーズ負け越しの雪辱を果たし、アルゼンチンとの準決勝に進出した。

 ニュージーランドは序盤からプレッシャーをかけてペナルティーゴール(PG)2本とレスター・ファインガアヌク(Leicester Fainga'anuku)のトライで13-0とリードしたが、その後はアイルランドに反撃を許し、18-17の1点差で前半を折り返した。

 後半はアイルランドがいい入り方をしたが、ニュージーランドはウィル・ジョーダン(Will Jordan)のトライからコンバージョンも決まり、残り25分で25-17とした。

 その後は残り16分でペナルティートライを許して再び1点差に詰め寄られ、さらにコディー・テイラー(Codie Taylor)がシンビンとなったが、ジョーディー・バレット(Jordie Barrett)のPGで28-24と突き放すと、終盤はアイルランドの攻めをしのいで勝利を収めた。

 ニュージーランドのイアン・フォスター(Ian Foster)ヘッドコーチ(HC)は「大一番になるのは分かっていたし、まさに力比べだった」と話し、「選手を誇りに思う。特に最終盤のディフェンスは素晴らしかった」と選手をたたえた。

 対するアイルランドはテストマッチ連勝が17試合でストップし、史上初の4強入りをまたしても逃す悔しい結果に終わった。

 今大会限りで現役を引退する主将のジョニー・セクストン(Johnny Sexton)は、「夢のような終わりを迎えるにはハードワークが必要で、われわれはそれを得られなかったがこれが人生だ」と話した。

「やれることはすべてやり、練習も繰り返して、今夜はかなりいいプレーができた。しかしオールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)が見事だった」 (c)AFP/Pirate IRWIN