【10月15日 AFP】ラグビーW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)は14日、準々決勝が行われ、アルゼンチンが29-17でウェールズを破り、準決勝に進出した。

 プールCを4戦全勝で突破してきたウェールズに対し、イングランドに次ぐプールD2位のアルゼンチンは不利な立場で臨んだが、エミリアーノ・ボフェッリ(Emiliano Boffelli)がキックで16点を稼ぎ、チームを勝利に導いた。

 試合はウェールズが開始20分で10-0と先行したが、アルゼンチンは前半終了間際にボフェッリが2本のペナルティーゴール(PG)を決めて踏みとどまると、12-17とリードされて迎えたラスト12分からホエル・スクラビ(Joel Sclavi)とニコラス・サンチェス(Nicolas Sanchez)がトライを奪い、熱戦を制した。

 準決勝では、同日にアイルランドを下したニュージーランドと対戦する。

 ボフェッリは「難しい試合だった。チームのことを非常にうれしく思う」と喜び、ハーフタイムにマイケル・チェイカ(Michael Cheika)ヘッドコーチ(HC)から選手に対し、「このままやり続ければ、自分たちの時間が来る」という話があったと明かした。

 一方のウェールズは、これが代表通算112試合目にして最後のテストマッチとなったダン・ビガー(Dan Biggar)とトモス・ウィリアムズ(Tomos Williams)がトライを決めたが、勝ちきれなかった。

 キャプテンのジャック・モーガン(Jac Morgan)は「非常につらい」結果だと悔しがり、「われわれもフィジカルに優れた相手と戦うことは分かっていた。彼らはいつもそういうチームだ。それを正面から受け止めるだけだったが、規律(の乱れ)と少しのミスがあだとなった」と話した。(c)AFP