【10月14日 AFP】サウジアラビアはこのほど、イスラエルとイスラム組織ハマス(Hamas)との軍事衝突が激化する中、イスラエルとの国交正常化交渉を停止した。情報筋が14日、AFPに明らかにした。

 両国の交渉に詳しい情報筋によれば、「サウジアラビアは正常化をめぐる協議を中断する決定を下し、米国政府側に伝えた」という。

 パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するハマスは7日、イスラエルに大規模な攻撃を仕掛け、多数の民間人を含む1300人以上を殺害した。これを受け、イスラエルは報復攻撃を続けており、ガザでは1900人以上が殺された。地上侵攻も近いとみられている。

 一方、サウジアラビア外務省は13日、衝突発生以降、最も強い言葉でイスラエルを非難する声明を出した。「パレスチナ人をガザから強制的に退避させるという(イスラエル側の)要請は断じて認められない。ガザで無防備な市民を標的にし続けていることを非難する」としている。(c)AFP