【10月13日 AFP】中国・北京で13日、イスラエル大使館員が襲撃を受けた。イスラエル外務省が発表した。

 同省は「きょう、在北京イスラエル大使館のイスラエル人職員が襲撃された」「職員は病院で治療を受けており、容体は安定している」と発表した。「襲撃の動機は調査中」だという。

 ソーシャルメディアで拡散している動画には、路上で男が男性職員を刃物で刺す様子が映っている。AFPは、動画が大使館から約1.5キロ離れた場所で撮影されたことを特定した。

 動画には、男が別の男性を繰り返し刺す様子も捉えられており、路上の血も見える。襲撃犯はその後、凶器を手にしたまま現場を離れた。

 7日にはパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)がイスラエルへの攻撃を行い、多数の民間人を含む1200人以上を殺害。さらに約150人を人質として拉致した。これを受けてイスラエルは、ガザ地区に報復攻撃を続けており、1350人以上が死亡している。

 イスラエル外務省は公式ウェブサイトで、ハマスが世界中の支持者に対し、13日に「イスラエル人とユダヤ人を襲撃」するよう呼び掛けているとして、警戒を促していた。(c)AFP