ウクライナ軍、ロシアが攻勢強める東部要衝「堅守」
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【10月12日 AFP】ウクライナ軍は12日、ロシア軍が攻勢を強める東部ドネツク(Donetsk)州アウディーウカ(Avdiivka)について、自軍が堅守していると主張した。ロシア側は先に、同町で形勢が好転していると発表していた。
ウクライナ側にとってアウディーウカは、象徴としても戦略面でも重要。親ロシア派勢力が2014年に掌握し、ロシア側が実効支配するドネツク(Donetsk)市に程近い。
ウクライナ軍参謀本部の報道官は、「わが軍は勇敢にも防衛を続けている。アウディーウカ一帯では、敵の攻撃を10回以上撃退した」と述べた。
ロシア国防省は11日、アウディーウカで形勢が好転したと発表していた。
ビタリー・バラバシ(Vitaliy Barabash)町長はテレビで「われわれは全てに耐えた。拠点を守り、全ての攻撃を撃退した。一部の場所では、反攻も試みた」と述べた。
同氏によると、状況は「極めて緊迫」しており、今回アウディーウカが受けた攻撃は、昨年の侵攻開始以降で「最大の攻撃」だったという。
工業が盛んで、侵攻以前には3万1000人が暮らしていたアウディーウカでは、2014年に親ロシア派に一時的に制圧されて以降、衝突が続いている。町には損傷を免れた建物はなく、水道も電気も使用できない状態にある。(c)AFP