中国初の水素燃料電池動力船 初航行に成功
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【10月12日 CGTN Japanese】水素燃料電池動力モデル船「三峡氫舟1号」が11日、中国中部に位置する湖北省(Hubei)宜昌市(Yichang)の三峡観光客センターで初航行を果たし、水素燃料電池技術の内陸河川における船舶応用が実現したことを示しました。
推計によると、「三峡氫舟1号」は従来の燃料動力船と比べ、毎年103.16トンの燃料を代替でき、二酸化炭素排出量を343.67トン削減できる見通しです。
「三峡氫舟1号」は鉄鋼・アルミ複合構造で、全長49.9メートル、型幅10.4メートル、型深さ3.2メートル、水素燃料電池の定格出力は500キロワット、航続距離は最高200キロに達し、引き渡し後は三峡ダムエリアおよび三峡-葛洲の両ダム間の交通、パトロール、緊急時などの作業に用いられます。
「三峡氫舟1号」は水素燃料電池によって主な電力を提供し、水素と酸素の化学エネルギーを直接電気エネルギーに変換し、その過程で燃焼を介さず、熱エネルギーと機械エネルギーの変換が存在せず、発電効率がより高く、しかも反応生成物は水で、汚染物質の排出を生じず、ゼロ汚染、再生可能、高効率といった強みを持つとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News