【10月10日 Xinhua News】中国外交部の毛寧(Mao Ning)報道官は9日の記者会見で、パレスチナとイスラエルの衝突に関する質問に答え、中国は衝突の持続的エスカレートに重大な関心を寄せているとし、衝突によって民間人が死傷していることに心を痛めており、戦闘を早期に停止し、平和を回復することを希望すると表明した。

 毛報道官は次のように述べた。中国はパレスチナとイスラエルの衝突の持続的エスカレートに重大な関心を寄せている。衝突によって民間人が死傷していることに非常に心を痛めており、市民に危害を加える行為に反対し、非難する。中国は、衝突を拡大し地域の安定を破壊する行為に反対する。戦闘を早期に停止し、平和を回復することを希望する。国際社会が役割を確実に果たし、情勢の沈静化を共同で図るべきだ。

 衝突の繰り返しを解消するには和平交渉を再開し、「二国家解決」を実行に移し、各方面の合理的懸念が保障されるよう、パレスチナ問題を早期に政治的方式を通じて全面的かつ適切に解決するよう推進しなければならない。中国は引き続き国際社会と共にたゆまず努力していく。

 記者から「中国外交部は現地の中国人、華人が受けている影響について把握しているか、どのような支援を行っていくか」と質問を受け、毛報道官は次のように答えた。

 外交部はいち早く領事保護緊急対応メカニズムを始動し、パレスチナとイスラエルの中国公民と中国機関の安全保護の取り組みを調整した。中国の在イスラエル大使館と在パレスチナ事務所はすでに緊急安全注意喚起を行い、現地の中国公民と連絡を取り、中国公民と機関の安全を全力で保障している。

 中国公民に対し当分の間、パレスチナ、イスラエルへの渡航を中止するよう呼びかける。現地の中国公民に対し、安全状況を注視し、安全措置を強化し、外出を控え、緊急事態に遭遇した場合は迅速に大使館、事務所に連絡し、支援を求めるよう要請する。(c)Xinhua News/AFPBB News