バングラデシュ、ロシアからウラン燃料受領
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【10月8日 AFP】バングラデシュは5日、ロシアの支援を受け建設中の原子力発電所向けのウラン燃料の第一弾を受領した。
原発は、ガンジス(Ganges)川沿いの村ループール(Rooppur)で建設中。首都ダッカから西に約175キロの地点に位置する。出力1200メガワットの原子炉2基を備えており2024年に運転を開始、翌25年に本格稼働を始める予定。
総工費は126億5000万ドル(約1兆8900億円)で、うち90%はロシアからの融資で賄われる。同国のウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領はこの日、ウラン燃料引き渡しに際してのシェイク・ハシナ・ワゼド(Sheikh Hasina Wajed)首相とのビデオ会議で、「バングラデシュはわが国にとって長年の友でありパートナーだ」と語った。
プーチン氏はウラン燃料の供給のほか、使用済み燃料の保守管理についても支援を約束した。
昨年のロシアによるウクライナ侵攻開始を受け、バングラデシュ政府はガス・ディーゼル輸入を停止。その結果、国内では停電が毎日のように起きており、13時間に及ぶ日もある。
バングラデシュは西側諸国や人権団体から、反体制派などを弾圧していると批判されており、政権としては、来年1月末までに実施される予定の総選挙を控え、ロシアの協力を仰ぐ姿勢に傾きつつある。(c)AFP