【10月8日 AFP】ラグビーW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)は7日、プールBの試合が行われ、アイルランドが36-14でスコットランドを下して首位通過を決めた。

 すでに南アフリカを下しているアイルランドは、スコットランドを粉砕し、北半球では史上2チーム目となるW杯王者になる力があることを改めて示した。

 アイルランドは初のベスト4進出を目指し、14日の準々決勝で優勝3回のニュージーランドと対戦する。

 一方、北半球のチームで唯一W杯優勝経験のあるイングランドは、18-17でサモアに競り勝った。

 3勝を挙げてすでにプールD首位通過を決めているイングランドは、オリー・チェサム(Ollie Chessum)のトライとオーウェン・ファレル(Owen Farrell)のペナルティーゴール(PG)で順調な滑り出しを切った。ファレルはこの得点で、ジョニー・ウィルキンソン(Jonny Wilkinson)が持っていた代表最多得点の1179点の記録を上回った。

 日本とアルゼンチンに敗れて敗退が決まっているサモアもそこから息を吹き返し、ウインガーのナイジェル・アーウォン(Nigel Ah Wong)が見事なトライを2本決めて逆転した。

 それでもイングランドは11-17で迎えた残り7分、交代出場のダニー・ケア(Danny Care)がトライを挙げ、ファレルのコンバージョンで逆転に成功。その後は相手に突破を許す場面もあったが、インゴール前でケアがトライを食い止めて何とか勝利した。

 プールCではウェールズが43-19でジョージアを退け、首位通過を決めた。大会前の不調とは裏腹に、4戦全勝でプールステージを終えたウェールズは、14日の準々決勝で日本対アルゼンチン戦の勝者と対戦する。(c)AFP/Barney SPENDER